先日海外のショッピングサイトを覗いていたら、面白いものを見つけました。
訳すと、
<先生> |
栄養成分表(1人のすばらしい先生あたり) |
1回当たりの量:1つの満員の教室 |
ハードワーク・・・1000% |
後悔・・・0% |
思いやり・・・500% |
賢さ・・・100% |
忍耐力・・・300% |
カフェイン・・・110% |
すごくユニークで、めちゃめちゃ的確!!!と感動を覚えたほどです。笑
共感しすぎてポチってしまいました。いつ着るんだ、これ・・・。
発想が豊かなのはもちろんですが、こういう実情を洋服メーカーさんが理解して、商品化に繋げられるほど世の中にも浸透している、ということにも感動するのです。
教師という職業への一種のリスペクトみたいなものを感じてしまうのです。
西洋で10月5日に起こりうること
唐突ですが、みなさん10月5日が何の日か、知っていますか?
この日は「世界教師デー」といい、ユネスコと国際労働機関(ILO)が「教師の地位に関する勧告」が採択されたことを記念して制定されました。世界で教師の立場や環境を改善する日であり、先生に感謝を込めてプレゼントを贈ったりする日でもあります。
<Teacher’s Day(世界教師デー)に起こることの一例>
- 生徒がカードを贈る(Teacher’s Day用のカードも売っている)
- 生徒が花や文房具などのプレゼントを贈る
- 事前に「先生の好きなものリスト」なるものが共有される(!)ので、
生徒や保護者がそこに載っているものをプレゼントする - お店や企業が教師に対して、割引サービスを提供する
- 先生に休んでもらうために、休校にする
好きなもの(というかもはや欲しいもの)を貰える前提であることが、まずすごい!!
カナダのシェアハウスに住んでいた時には、オーナーさんの息子君の学校では休校となっていました。なんにせよ、先生の立場や仕事の大変さ・有難さ(自分で言うのも変ですが)が社会に浸透しているのを感じますね。
日本の教師は世界で見ても、勤務時間が長い(※)のに、なぜこの文化は浸透しないのでしょうか? <参照…https://teachforjapan.org/journal/13311/>
ただ、ここで強調しておきたいのは、あくまで、「祝ってほしい・感謝してほしい」という気持ちというよりかは、「世界的に見て労働環境が良くないのを分かって欲しい、社会レベルで認識を変えて欲しい、じゃないと日本の教育は立ち行かなくなる」という思いから書いています。
もちろん祝ってもらえたら嬉しいけど笑
具体的に、日本での教師の地位はどれくらい?
<参照:https://www.varkeyfoundation.org/media/4845/gtsi-japan-chart-findings.pdf>
世の中には様々な統計がありますが、その一例として、こちらのグラフをご覧ください。
Varkey Foundationという財団が「世界教員地位指数」を元に作成したランキングです。
世界の国々の調査結果が国ごとにまとめてあり興味深いので、よかったらHPもご覧ください。
さてこのグラフ内で日本は真ん中の方に位置しています。この前年は、日本はドイツの下に位置していたので、少し巻き返したようです。
注意しなければならないのは、「社会的地位」を指すグラフであって、「給与」や「労働時間」は直接的には加味されていないという点です。
果たして「このランクの割に給与は低い or 労働時間は長い」なのか、「このランクは妥当」なのか。
中国やマレーシア、韓国など、ほかのアジアの国々での教師の地位の高さが驚きですね。
実際、教え子の中に中学1年まで中国で育ったという生徒がおり、話を聞いていると、
「先生の言うことは絶対。誰も逆らえないしめっちゃ厳しい。」と言っていました。
基本的にアジアでは、年長者を敬うという文化があるというのも影響しているでしょう。
その割に日本ではアジアの中ではそこまで高くありません。何故なのでしょう?
”高度な技術を有している、なりたくても誰もがなれる職業ではない”という認識があるか否かが、社会的地位に関係しているのかもしれません。
まとめ
ここまで考えてくると、
教師不足がすでに叫ばれており
→ それに対して適当な対策の取れていない日本
→ それによりさらに民度や技術力の低い教師が雇用されて、増えていく
→ どんどん教師の社会的地位は下がる
→ 日本の教育レベルも下がる
→ 将来的に企業のレベルや技術も下がる
という最悪の循環が想定されますね・・・。
何が根本的に原因なのか。何から変えるべきなのか。西洋や他のアジア各国と日本の違いは何なのか。
私はたくさん学びたい。知識としてではなく、経験として。
私1人の力なんて、たかが知れているけれど、もしかするとそれで将来何かが変えられるかもしれない。夏からアメリカに行き、いつかそこでの経験が、日本の教育に繋げられると信じ、
このブログで発信していきたいと考えています。
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